名門ブルーノートから若き才能デビュー

名門音大できっちり音楽理論を習得した鍵盤の秀才22歳の女の子ドミと、幼い頃から地元のギグで腕を磨いた早熟ドラマー18歳の男の子JD。 自由と革新と進化を排除して久しい今のJAZZが興味を示した。 凝り固まったリングの上で、はたしてデュオはファイティングポーズをとれるか。 まずはJDのドラムテクニックには恐れ入る。 手数の多いビートとフィルを難なく熟し、自由自在な変拍子に迷いは無く、この高速連打はまさに神がかっている。 そこにドミがメロウな詩を奏で超絶ベースの色を添え、不思議な陶酔感の沼に誘う。 これ見よがしな力みの無い、サラッと聴かせるあたり、とんでもないセンスを感じさせる。 アンダーソン・パークの目に止まり、名門ブルーノートからデビューと言うのも興味深い。 とても質の高い新しい物を見つけた、物凄い才能の原石に出会った感覚です。 高速でポップでキャッチーで、結構ヴォーカルが入っているのも面白く、今の若者の感性の奥深さか。 閉塞感たっぷりの現代JAZZの未来は、この2人を受け入れられるか、押し上げてやれる程の懐の大きさを持ち合わせているかどうか、そんな風に個人的には思うのですが。 2人がどんな風に歳を重ねていくのか、楽しみでしかありません。