学校で飼っていたうさぎの惨殺事件に居合わせてしまったショックで心を病んだ幼馴染みのふみちゃん。 主人公のぼくは、犯人に一矢を報いたい一心で、母親から絶対に使っては行けないと言われ封印していたある「力」を使うことにする。 「好きなんかじゃないんだ」の意味が分かると、ぼくのいじらしさにより泣ける。 犯人になにを求めるのか、どこまでならば生き物の死を悼むのかなど、秋山先生とぼくとの問答が深く重い。 大人っぽい子たちだなぁ。とても小学4年生とは思えない。地の文(ぼくの独白)と、会話文でのギャップに違和感も感じる。中学生でも立派に成立すると思うが、なぜこの年代に設定したんだろう? また、ぼくの持つ「力」がどのようなものかを理解するのに少し時間がかかった。 とはいえ、厚さをものともせずにこの世界に引っ張られた。 『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビューしたとのこと。ちょっと意外。他の作品はトーンが違うのか?