主人公の少年は、とても小学生らしからぬ大人びた描かれ方をしています。子どもに大人の思考と説明をさせるやり方は他の作家の作品でも時折見かけますが、近頃はやりのひとつのパターンなのでしょうか。個人的にはそのあたりに違和感を感じるものの、ストーリーには引き込まれて一気に読めました。動物を虐待死させるような猟奇的な事件を見聞きする度に感じる得体の知れなさや薄気味悪さ、犯人の血の通わない感じもうまく表現されていると思います。