SFですね
1993年、『宿命』から3年後に刊行された作品です。推理小説ではなく医療モノのSF小説です。アイデンティティーって何だろうと考えさせられました。脳部分移植を施された気弱な青年の変貌ぶり、『変身』ぶりが描かれています。
異変を感じてからクライマックスへ向かって急速にドナーの脳に支配され、これまでとは真逆の激しい性格になり、狂暴化していく自己。狂人と化しついには殺人まで犯してしまう。真のドナーを自ら突き止め、何とそれはXXX(ネタバレになるので書けませんが)だった。
ラストへ向かって緊迫感が増しスリリングな展開になり一気に読まされてしまいます。最期は覚悟を決め、自ら命を絶つことになってしまうのですが、エンディングがあっけなくあまりに切なすぎます。願わくばラストをもう少し丁寧に書いてくれれば完璧なのにと感じましたので、★4つとしました。
この作品も主演玉木宏で映像化されているそうですので機会があれば見てみたいと思います。
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