本領

東京・港区海岸で車の中から刺殺体が発見される。老人が「犯人は自分だ」と名乗り出て一件落着に見えたが、男の息子も、被害者の娘も腑に落ちないと調べ始める。なるほど「白鳥とコウモリ」かと思わせるのはネタバレになりかねないから、これ以上は伏せるが、愛知県の安城市や常滑市が出てくるあたりは、元デンソー社員だった東野圭吾氏らしい。このところ様々な作品を書いている氏だが、やはり真骨頂はミステリーだと思う。「白夜行」と同じくらいの長編だが、退屈させない面白さはさすが。