過去と現在が井戸で繋がるへんてこな世界
ねじまき鳥は最近読みました。20年ほど前の作品なので、まず本の書体が古く感じて少し違和感がありました。それで最初の3分の1くらいは距離がある感じで作品にあまり入っていけませんでしたが、井戸のあたりから面白く感じてきました。
大陸での話はどこまでが本当なのだろうかということが気になりました。これは本当にあったことなのだと思い込まされるほどのノモンハン、動物園、シベリア抑留の場面描写はなかなか見られません。
第3巻では小説の技巧を壊している点が良かったですね。こういうのって読んだことなかったので飽きずに読むことができました。笠原メイの場面は長編小説を読む上で、ちょっと休む事のできる時間でした。
この作品を読んでてやけにジブリ作品を思い浮かべることが多かったです。
ねじまき鳥の顔のあざと言えば、もののけ姫の主人公アシタカです。
顔なしといえば、千と千尋の神隠しの顔なしです。
笠原メイと言えば、トトロのメイです。
ジブリ側も意識していたのでしょうか?
この作品はまだミュージシャンのアルバム3~4枚目のような感じです。今の作品とはちょっと違いますね。ミュージシャンと同じで作家も成熟していくのだとわかりました。
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