《あらすじ》 若い女性の自殺が、新聞記事になった。一人。また一人と。3人目は自動車事故死。 3人目をひいたこの事故で、タクシーを運転していた男は守の養父である叔父。 一見、無関連に見える3人の死の関係性、そして様々な人間の過去と思惑が複雑に交錯する。 《個人的感想》 タイトル、そして冒頭の数ページで一気に引き込まれた。 登場人物のバックボーン、心情がリアルさを持って語られ、次第にそれが頭の中に、しっかりと世界観を確立して立ち上がってくる。 非現実世界を楽しむ。 これぞ読書の真骨頂だ。 ** 解説の北上さんが、元来私が思っていた事を、言葉にしてくれた。 「説明」では退屈なのだ。 宮部さんの場合、「描写」であり、次第にじわじわと、世界が正体を表してくるのだ。