ハルキスト失格?

連作ではないが、男と女、あるいは性をモチーフにした6作の短編集。さすがに、と唸らせるのは最初に収録されている「ドライブ・マイ・カー」か。「シェエラザード」も着眼の面白さがある。ただ最後の「女のいない男たち」は必要なのだろうか。5作を補足する意味なら不要だし、心ならずも、といった風に「まえがき」を認めているのだから。メタファーだらけの村上ワールドが理解できていないと言われればそれまでだが、その分、マイナスにした。