こころ

「星」をモチーフとして取り入れながら、主に子供の心、また、サラリーマンの心境を描く短編5作。「離婚」というキーワードが、もう1つ。単に泣かせるだけではなく、良い話が並ぶ。筆力は当然として、作者に温かい心があるからだろう。とりわけて「湿りの海」が素晴らしい。バツイチの男と、シングルマザーの触れ合い。直木賞は、こうした作家にこそ相応しい。