時折、呼吸が浅くなる(気がする)くらいに、読み進めるのが辛くなる物語でした。 主人公の少年が悪質ないじめを受ける場面しかり、 主人公同様クラスメイトからいじめられている少女の言葉があまりに痛々しくて 胸が痛くなったり、加害者の少年の身勝手な主張に愕然とさせられたり。 楽しい、おもしろいだけが小説じゃない、登場人物とともに苦しみを味わうのも また小説の醍醐味なのかもと思わせられました。 ラストは急ごしらえな感があり、やや消化不良にも思えましたが、 現実社会で起こっているいじめの深刻さを考えると、 せめてフィクションの世界ぐらいはこのくらいの甘さがあってもいいのかもしれません。