長年ずっと読むかどうか迷っていた小説。「男女が再会することで始まる大人のラブストーリー」だとずっと思っていたのですが、実際はそんな感じではなかったです。どちらかというと、「過去にとらわれていた男女が、それぞれ前を向いて歩き出すまでを描いた話」といった印象です。それを後押しするのが、お互いの手紙なのです。手紙を書くことで過去と向き合い、自分の気持ちを整理し、相手からの手紙を読むことで、知らなかったことを知り、新たな気づきを得る。それには電話でもメールでもなく、やっぱり手紙が良かったのだと思います。