1年中食材が出回る現代では、旬の時期を意識する瞬間は少なくなっているように思います。 そんな中でも料理をメインテーマに据えるこのシリーズは、季節の移り変わりとともに、刻々と変化する食材の旬についても敏感な江戸の市民の様子が活き活きと描かれています。 また、この時代には江戸でほとんど料理されることがなかった鱧を料理する話など、シリーズの見所である江戸と上方の食文化の違いもうまく取り入れられています。 ただ、今作が多少物足りないと感じたのは、主人公の澪が料理に対して試行錯誤する部分が少ないと感じた点。 澪が悩みながらも成長していく姿こそこのシリーズの醍醐味だと思います。その部分は大切にしてもらいたいですね。