非現実的なのにリアル
とても現実には起きないような設定ですが、登場人物が生き生きとしていて、また東日本大震災を思い出させるので、すごくリアルに感じました。もしかして自分が知らないだけで、こんな世界もあるかもと思うくらい、すんなり物語の世界に入り込めました。13人もいると誰が誰だかわかりにくいかもと読む前は思ってましたが、1人1人個性が強くてすぐに覚えられました。展開が早く、スピード感があり、最後までぐいぐい引き込まれました。生死を分ける過酷な状況に対する人間ドラマが深く、やっぱり東野作品らしいなぁと思います。東日本大震災を思い出して辛い場面もありましたが、人間の強さや脆さ、ひたむきさ、こんな時自分だったらどうするだろうとか、色々考えさせられる印象深い作品でした。ただ、それまでの雰囲気が吹き飛んでしまうほど、温度差の激しいラストシーンには違和感を覚えましたが・・・。
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