読みました
江戸川乱歩賞受賞作家、高野和明さんの作品です。
デビュー作の『13階段』で著者の才能に並みではないものを感じてましたが、本作も考えさせられる一冊です。
年齢も自殺した時期も異なる男女4人が、神様から、地上で自殺しそうな人を100人救いなさいという指令を受け、人々を救けながら、自らの自殺した意味を考えさせられる物語。
作品冒頭は、SF的な設定に詰まらないと感じるかもしれませんが、読みすすめると、著者の深い問題意識が見えてきます。
作中で、まさにこの作品を象徴する台詞がありますので紹介します。
『死のうとしてる奴らが怖れるのは未来だ。この先、いいことなんか何もないと思い込んでる。だがな、誰も予言者じゃねえ。ノストラダムスの大予言だって見事に外れたんだ。つまり俺が言いたいのは、未来が定まっていない以上、すべての絶望は勘違いである』
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