幽霊人命救助隊

本書の厚みに恐れをなして暫く積読だったが、読み始めたら4日で読了。我ながら良いペース。主人公・裕一のフリークライミング描写から始まる物語は、各人の複雑な思いを織り交ぜて進行する。4人の自殺をした幽霊が「神」の言付けにより現世の自殺企図者を救助していくのだが、4人それぞれの死の経緯をなぞる暴露療法で、死者も生者も救われていく。100人目の救助対象者が、裕一が救うべき相手であることは物語上必然だろう。そして救助場面で裕一が語りかける言葉に涙が溢れてきた。