帯には減量に関する本、であるかのようなキャッチコピーが書かれてあります。きっと【売る】ためにはその方がいいのでしょうが、はっきり言って内容はそんじょそこらの薄っぺらなダイエット本などとは全く別次元。 槇村さとるが40代半ばを過ぎた時点で体の不調と真剣に向き合い、健やかに、心地良いからだで50代を迎えられるようにしよう!と決意し、そこから考えたことや実践したこと、などについて書かれた、いうなれば【中年期以降の美容・健康エッセイ】。 …あのね、すごくいい本でした。 安野モヨコの「美人画報」シリーズもすごくワクワクして好きなのですが、正直あのテンションは疲れる。対して、本書の槇村さとるのペースは、全く肩に力が入っていなくて、心地良い。 巷にはあらゆる種類の「美容本」「健康本」が溢れていて、ワークアウトヲタクかつ美容・健康ヲタクを自認する身としては色々読んではいますが、変に肩に力が入って空まわりしているのが多い…と思うんですよね。その力の入りっぷりが身体に悪そう…というような、本末転倒なものも少なくない。 ここ最近で読んだ中では、群を抜いて、本書が心地良く、共感もできた。これが年の功というやつなんでしょうか?この人、幸せオーラが出ていると思う。読んでいて、槇村さとるって、きっとすごく素敵な人なんだろうなぁ!と心底思った。 単なる美容・健康情報に留まらず、彼女の人生哲学にも通じる部分がたくさんあるのですが、読んでいて目から鱗だったり、新鮮な発見があったり。 非常に素敵な一冊でした。 かつ、槇村さとるのダンナさんも、すごく素敵。
同じ時期にケイ・ジャミソンの「生きるための自殺学」も読んだが、あちらはデータの羅列で読みづらかったのに対し、コンパクトながらも整理されていてわかりやすい。 何より、視点が優しい。自殺を念慮する人たちの苦悩に手を延べるような著者の姿勢が見て取れて、読んでいて安心感があった。 この先生の本は、他も読んでみたい。
まぁ面白かった。大昔、学生の頃(10年前とか)に読んだ島田荘司のミステリーとちょっとカラーが似ている気がする。しかしプロットに納得したかと問われると…納得はしませんでした。というか、天才の思考は天才にしかわからん、と言われてしまうと「ハァそうですか」としか返しようがない…。
表題作よりも「孔乙己」「故郷」「あひるの喜劇」「村芝居」などの方が面白い。特に「故郷」「村芝居」の憧憬、切なさは、とってもいい。
自分自身が喘息持ちの虚弱児で、子供の頃は体育がとにかく苦手で、大大大嫌いでした。おかげで大人になった今も、身体能力へのコンプレックスを引き摺っています。 すっかり大人になってから身体を動かすことをはじめてみて思うのは、病気や障害などの特殊事情のある子はまた別でしょうが、単に「虚弱」「走るのが遅い」「体力がない」というだけの子供であれば、一人一人に合わせた指導によって、絶対にどんな子でも身体能力は向上する、ということです。当時と今とでは「体育」という教科へのアプローチがまた違うでしょうが、自分自身、あの当時、体育現場できちんとした指導ができる人間がいてくれたら…という怨嗟の気持ちが非常に強いです。 勉強ができる子・できない子、身体が丈夫な子・弱い子、いずれにとっても「正しい体育教育」で「健全な運動【神経】」(文字通り「身体の使い方」に関する「神経伝達」という意味で)を鍛えることは、単に学校の体育や課外スポーツのパフォーマンスを高める、という次元に留まらず、人格の発育にも、また将来的な可能性を広げる意味でも、大きな、本当に大きな意味のあることだと思います。 虚弱だったり、走るのが遅くて体育が嫌いだったりする子供の親御さんは、親御さんが率先して正しい「スポーツ科学」の知識を身につけた上で、ぜひお子さんが体育をその子なりに好きになれるような方向へ積極的に導いてあげて欲しい。 体育が苦手なまま大人になってから苦労している自分の経験から、切にそう願います。
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3年後のカラダ計画
帯には減量に関する本、であるかのようなキャッチコピーが書かれてあります。きっと【売る】ためにはその方がいいのでしょうが、はっきり言って内容はそんじょそこらの薄っぺらなダイエット本などとは全く別次元。 槇村さとるが40代半ばを過ぎた時点で体の不調と真剣に向き合い、健やかに、心地良いからだで50代を迎えられるようにしよう!と決意し、そこから考えたことや実践したこと、などについて書かれた、いうなれば【中年期以降の美容・健康エッセイ】。 …あのね、すごくいい本でした。 安野モヨコの「美人画報」シリーズもすごくワクワクして好きなのですが、正直あのテンションは疲れる。対して、本書の槇村さとるのペースは、全く肩に力が入っていなくて、心地良い。 巷にはあらゆる種類の「美容本」「健康本」が溢れていて、ワークアウトヲタクかつ美容・健康ヲタクを自認する身としては色々読んではいますが、変に肩に力が入って空まわりしているのが多い…と思うんですよね。その力の入りっぷりが身体に悪そう…というような、本末転倒なものも少なくない。 ここ最近で読んだ中では、群を抜いて、本書が心地良く、共感もできた。これが年の功というやつなんでしょうか?この人、幸せオーラが出ていると思う。読んでいて、槇村さとるって、きっとすごく素敵な人なんだろうなぁ!と心底思った。 単なる美容・健康情報に留まらず、彼女の人生哲学にも通じる部分がたくさんあるのですが、読んでいて目から鱗だったり、新鮮な発見があったり。 非常に素敵な一冊でした。 かつ、槇村さとるのダンナさんも、すごく素敵。
自殺の心理学
同じ時期にケイ・ジャミソンの「生きるための自殺学」も読んだが、あちらはデータの羅列で読みづらかったのに対し、コンパクトながらも整理されていてわかりやすい。 何より、視点が優しい。自殺を念慮する人たちの苦悩に手を延べるような著者の姿勢が見て取れて、読んでいて安心感があった。 この先生の本は、他も読んでみたい。
すべてがFになる
まぁ面白かった。大昔、学生の頃(10年前とか)に読んだ島田荘司のミステリーとちょっとカラーが似ている気がする。しかしプロットに納得したかと問われると…納得はしませんでした。というか、天才の思考は天才にしかわからん、と言われてしまうと「ハァそうですか」としか返しようがない…。
阿Q正伝・狂人日記 他十二篇
表題作よりも「孔乙己」「故郷」「あひるの喜劇」「村芝居」などの方が面白い。特に「故郷」「村芝居」の憧憬、切なさは、とってもいい。
運動会で1番になる方法
自分自身が喘息持ちの虚弱児で、子供の頃は体育がとにかく苦手で、大大大嫌いでした。おかげで大人になった今も、身体能力へのコンプレックスを引き摺っています。 すっかり大人になってから身体を動かすことをはじめてみて思うのは、病気や障害などの特殊事情のある子はまた別でしょうが、単に「虚弱」「走るのが遅い」「体力がない」というだけの子供であれば、一人一人に合わせた指導によって、絶対にどんな子でも身体能力は向上する、ということです。当時と今とでは「体育」という教科へのアプローチがまた違うでしょうが、自分自身、あの当時、体育現場できちんとした指導ができる人間がいてくれたら…という怨嗟の気持ちが非常に強いです。 勉強ができる子・できない子、身体が丈夫な子・弱い子、いずれにとっても「正しい体育教育」で「健全な運動【神経】」(文字通り「身体の使い方」に関する「神経伝達」という意味で)を鍛えることは、単に学校の体育や課外スポーツのパフォーマンスを高める、という次元に留まらず、人格の発育にも、また将来的な可能性を広げる意味でも、大きな、本当に大きな意味のあることだと思います。 虚弱だったり、走るのが遅くて体育が嫌いだったりする子供の親御さんは、親御さんが率先して正しい「スポーツ科学」の知識を身につけた上で、ぜひお子さんが体育をその子なりに好きになれるような方向へ積極的に導いてあげて欲しい。 体育が苦手なまま大人になってから苦労している自分の経験から、切にそう願います。