十二国記を順番によんでいますが、著者の表現力が最も冴え渡っているのがこの作品だと思います。架空の世界の物語なのでライトノベルのカテゴリーになるでしょうが、その表現は純文学ともいえます。世界観なのか、ありあまる表現力なのか、主要な登場人物の言い回しは中国の歴史小説のようでもあり、それが魅力でもあります。
友人に勧められて歴史系のものは苦手だし、あきたらすぐにやめようなんて軽い気持ちで手に取ったこの本はなんとなくたいとるが気に入ったという理由だけで、数ある十二国記シリーズから選んだ一冊でしたが、個性あるさまざまな人物や、スケールの広い話。私には少なくとも難しい漢字と小難しい言葉遣いや文法に苦労しました。けれども王とはなにか、国とはなにか。ただ平和を願うだけでは国はつくれない。時には選べないような2択を迫られる時もある。それでも王は民のためにあり、民に願いを託されてこそ王でいることができる。そんな切ないような感動がありました。 平和に生まれた現世の私達には想像することしかできないかつての人々の思いや願いを考えてほしいとおもいます。
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風の海 迷宮の岸 十二国記
十二国記を順番によんでいますが、著者の表現力が最も冴え渡っているのがこの作品だと思います。架空の世界の物語なのでライトノベルのカテゴリーになるでしょうが、その表現は純文学ともいえます。世界観なのか、ありあまる表現力なのか、主要な登場人物の言い回しは中国の歴史小説のようでもあり、それが魅力でもあります。
東の海神 西の滄海 十二国記
友人に勧められて歴史系のものは苦手だし、あきたらすぐにやめようなんて軽い気持ちで手に取ったこの本はなんとなくたいとるが気に入ったという理由だけで、数ある十二国記シリーズから選んだ一冊でしたが、個性あるさまざまな人物や、スケールの広い話。私には少なくとも難しい漢字と小難しい言葉遣いや文法に苦労しました。けれども王とはなにか、国とはなにか。ただ平和を願うだけでは国はつくれない。時には選べないような2択を迫られる時もある。それでも王は民のためにあり、民に願いを託されてこそ王でいることができる。そんな切ないような感動がありました。 平和に生まれた現世の私達には想像することしかできないかつての人々の思いや願いを考えてほしいとおもいます。