作者の海舟に対する愛着が滲み出ている作品です。が、同じ立ち位置(海舟への想い)にいないと、だんだん読むのが億劫になってしまいます。海舟ファンの方ならお薦めです。
池波正太郎の新撰組モノ。司馬遼太郎の新撰組モノ「燃えよ剣」、「新選組血風録」を最近、読み直したのところだったので、他の作者で新撰組モノで何かないかと探していたところ見つけたのがこの本でした。まだ読み始めたところですが、司馬作品とは、また異なる趣がある文体や人物描写がいいですね。池波作品は、鬼平や梅安などの時代小説シリーズで人気がありますが、わたしは歴史小説系の作品が好きです。真田家の興亡を描く長編歴史小説「真田太平記」、西郷の右腕だった桐野利秋を描いた「人斬り半次郎」、赤穂浪士四十七士の中で一番の剣客と言われる堀部安兵衛を描いた「堀部安兵衛」などどれも読み応えがありハズレなしなんですね。この「近藤勇白書」も期待を裏切ることはまずないでしょう。
信長が本能寺の変で斃れた後から、秀吉が没するまでの激変の情勢の中で、上杉主君の景勝、それを支える智謀の将・直江兼続の生きざまを描いた上巻。藤沢周平が描いた直江兼続、上杉家を堪能できる秀作。藤沢周平は、時代小説が有名ですが、歴史小説にも良い作品がありますね。
エンヤの約3年ぶりのアルバム。当初はクリスマスソング集的な方向性だったようですが、ウィンターソング集に方向転換して構成されたようですね。これからの季節にピッタリの1枚。冬のドライブのお伴として聴くのもなかなか趣があって良いです。
最後の将軍こと第15代征夷大将軍・徳川慶喜を描いた司馬遼太郎の歴史小説。 幕末の四賢侯の一人・松平春嶽にも「あのひとには百の才知があって、ただ一つの胆力もない。胆力がなければ、智謀も才気もしょせんは猿芝居になるにすぎない。」とまで酷評されたりもしていますが、あのような激動の時代を収束させるには、慶喜のような人物が、やはり歴史的に必要だったのではないかと思わせる内容でした。 幕末から維新にかけての英雄豪傑達は、太く短く生き散っていった人物が多いものですが、慶喜は、二十人以上の子宝にも恵まれ、大正時代まで行き長寿をまっとうしています。わたしは、そんな慶喜の生き様や思考に共感を覚える所も多々あり、なかなか読み応えのある小説でした。まさに人生いろいろですね。
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それからの海舟
作者の海舟に対する愛着が滲み出ている作品です。が、同じ立ち位置(海舟への想い)にいないと、だんだん読むのが億劫になってしまいます。海舟ファンの方ならお薦めです。
近藤勇白書
池波正太郎の新撰組モノ。司馬遼太郎の新撰組モノ「燃えよ剣」、「新選組血風録」を最近、読み直したのところだったので、他の作者で新撰組モノで何かないかと探していたところ見つけたのがこの本でした。まだ読み始めたところですが、司馬作品とは、また異なる趣がある文体や人物描写がいいですね。池波作品は、鬼平や梅安などの時代小説シリーズで人気がありますが、わたしは歴史小説系の作品が好きです。真田家の興亡を描く長編歴史小説「真田太平記」、西郷の右腕だった桐野利秋を描いた「人斬り半次郎」、赤穂浪士四十七士の中で一番の剣客と言われる堀部安兵衛を描いた「堀部安兵衛」などどれも読み応えがありハズレなしなんですね。この「近藤勇白書」も期待を裏切ることはまずないでしょう。
密謀 上
信長が本能寺の変で斃れた後から、秀吉が没するまでの激変の情勢の中で、上杉主君の景勝、それを支える智謀の将・直江兼続の生きざまを描いた上巻。藤沢周平が描いた直江兼続、上杉家を堪能できる秀作。藤沢周平は、時代小説が有名ですが、歴史小説にも良い作品がありますね。
雪と氷の旋律
エンヤの約3年ぶりのアルバム。当初はクリスマスソング集的な方向性だったようですが、ウィンターソング集に方向転換して構成されたようですね。これからの季節にピッタリの1枚。冬のドライブのお伴として聴くのもなかなか趣があって良いです。
徳川慶喜 最後の将軍
最後の将軍こと第15代征夷大将軍・徳川慶喜を描いた司馬遼太郎の歴史小説。 幕末の四賢侯の一人・松平春嶽にも「あのひとには百の才知があって、ただ一つの胆力もない。胆力がなければ、智謀も才気もしょせんは猿芝居になるにすぎない。」とまで酷評されたりもしていますが、あのような激動の時代を収束させるには、慶喜のような人物が、やはり歴史的に必要だったのではないかと思わせる内容でした。 幕末から維新にかけての英雄豪傑達は、太く短く生き散っていった人物が多いものですが、慶喜は、二十人以上の子宝にも恵まれ、大正時代まで行き長寿をまっとうしています。わたしは、そんな慶喜の生き様や思考に共感を覚える所も多々あり、なかなか読み応えのある小説でした。まさに人生いろいろですね。