「トムは真夜中の庭で」のミュージカル(脚本・押川理佐さん)を観に行く予定なので、原作を読んでおきたかった。 私が子どもの頃に読んだのか、大人になってから読んだのか、正直言って記憶にない。 けれども断片的にストーリーを覚えているし、何より挿絵が印象に残っていて、懐かしいような、新鮮なような、不思議な感じがした。 そうした意味で、再読している私自身が、トムと遊んだ時代を夢に見る年老いたハティ、すなわちバーソロミュー夫人の立場と重なる。 最初に読んだときは、トムになって冒険した気分だったはずだけど……フィリパ・ピアスは、そんな読者の変化も見通していたのかもしれない。 この本の仕掛けに見事にハマったように感じる。 いずれにせよ、時を経て再読できてよかった。 つらい幼少期を過ごしたハティにとって、トムの存在は慰めだったろうし、彼女が大人になるにつれ、幸せになっていった物語に励まされる。 真夜中に象徴されるハティの人生にも、やがては朝が訪れるように、希望の光が注がれる時が来るのだ。 ちなみに、この作品に引用されている聖句(黙示録10章1節から6節)は、大天使ミカエルが世の終わりを宣言する箇所。 終末は近い!まもなくキリストが再臨される!大人たちよ、早く子どものような純粋な心を取り戻し、神に立ち返りなさい!……そんなメッセージを受け取るのは、私だけだろうか。 まだまだフィリパ・ピアスの仕掛けは続いている気がする。
パンばかりだと絵本全体が茶系だけど、今回おにぎりが題材になったために、いつもと色彩が違って気分も変わります。 どこを開いても美味しそうなページばかり、、、柴田ケイコさんは本当に食べ物を描くのが、お上手だなぁと感心します。 それよりパンどろぼうシリーズを順番に読んでよかった。 まだ読んでいない人は、ぜひ順番通りに読まれることをお勧めします。面白さ倍増!
なんとなく我が家の愛犬とキャラが被る、このパンどろぼうに愛しさを覚えて、ついに全巻を購入。 決して文学的な作品ではないし、絵もハイスキルじゃない(ごめんなさい)。 けれども親しみ溢れる物語、シンプルな展開、一生懸命さが伝わってくるイラストに、心を鷲掴みにされました。 つらいときも、苦しいときも、悲しくて泣けるときも、、、パンどろぼうに励まされて元気が湧いてきます。 いつもありがとう!
書店でこの絵本のシリーズを見かけて以来、 実は帯も気に入っていたので、 楽天で注文してもついているといいな! そう願って、何度も祈っていました。 届いたダンボール箱を開けて、、、 やったぁ万歳!神様ありがとう!! 大好きな絵本は隅々まで宝物。 開くたび愛おしさが増し加わります。
松本侑子さんの全文訳・赤毛のアンがおもしろくて、ホワイトデーのプレゼントに「アンの青春」「アンの愛情」を夫に買ってもらいました。 届くまでの間「赤毛のアン」を再読しましたが、やはり何度読んでも味わい深く、ますますモンゴメリの描くプリンス・エドワード島の豊かな自然、キリスト教の世界観に親しみが増します。 そんなわけで「アンの青春」「アンの愛情」も、それぞれ2回ずつ読みました。 感動したのはアンの成長ぶり! こんなに大人になったなんて……さらに登場人物が増えて、アンの魅力も様々な角度から引き出され、着々と「アンの愛情」への準備になっている気がします。 少女のアンがミス・ラベンダーと出会い、彼女のほろ苦い恋愛から多くを学び、そして40代の男女に生まれるロマンスの手助けもする……ハッピー・エンドで気持ちいい読後感でした。 それにしても今から100年近く前の物語なのに、女性が社会で自力して活躍する姿を(それを良しと思わない古風な女性たちも含めて)見事に描いていて、共感する場面が多数。 周囲の反応がどうあれ関係なく、相変わらず夢と野心を抱き続けるアン。その輝きがギルバートに素晴らしい影響をもたらしていて……「神様はお互いを助けるために男女を作られたのです」ミス・ラベンダーの言葉が、改めて重みを持ちました。 これ以上ないくらい、素敵なホワイトデーのプレゼントになり感謝。何度見ても飽きない美しい装丁も大好きです。
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トムは真夜中の庭で
「トムは真夜中の庭で」のミュージカル(脚本・押川理佐さん)を観に行く予定なので、原作を読んでおきたかった。 私が子どもの頃に読んだのか、大人になってから読んだのか、正直言って記憶にない。 けれども断片的にストーリーを覚えているし、何より挿絵が印象に残っていて、懐かしいような、新鮮なような、不思議な感じがした。 そうした意味で、再読している私自身が、トムと遊んだ時代を夢に見る年老いたハティ、すなわちバーソロミュー夫人の立場と重なる。 最初に読んだときは、トムになって冒険した気分だったはずだけど……フィリパ・ピアスは、そんな読者の変化も見通していたのかもしれない。 この本の仕掛けに見事にハマったように感じる。 いずれにせよ、時を経て再読できてよかった。 つらい幼少期を過ごしたハティにとって、トムの存在は慰めだったろうし、彼女が大人になるにつれ、幸せになっていった物語に励まされる。 真夜中に象徴されるハティの人生にも、やがては朝が訪れるように、希望の光が注がれる時が来るのだ。 ちなみに、この作品に引用されている聖句(黙示録10章1節から6節)は、大天使ミカエルが世の終わりを宣言する箇所。 終末は近い!まもなくキリストが再臨される!大人たちよ、早く子どものような純粋な心を取り戻し、神に立ち返りなさい!……そんなメッセージを受け取るのは、私だけだろうか。 まだまだフィリパ・ピアスの仕掛けは続いている気がする。
パンどろぼう おにぎりぼうやのたびだち
パンばかりだと絵本全体が茶系だけど、今回おにぎりが題材になったために、いつもと色彩が違って気分も変わります。 どこを開いても美味しそうなページばかり、、、柴田ケイコさんは本当に食べ物を描くのが、お上手だなぁと感心します。 それよりパンどろぼうシリーズを順番に読んでよかった。 まだ読んでいない人は、ぜひ順番通りに読まれることをお勧めします。面白さ倍増!
パンどろぼうvsにせパンどろぼう
なんとなく我が家の愛犬とキャラが被る、このパンどろぼうに愛しさを覚えて、ついに全巻を購入。 決して文学的な作品ではないし、絵もハイスキルじゃない(ごめんなさい)。 けれども親しみ溢れる物語、シンプルな展開、一生懸命さが伝わってくるイラストに、心を鷲掴みにされました。 つらいときも、苦しいときも、悲しくて泣けるときも、、、パンどろぼうに励まされて元気が湧いてきます。 いつもありがとう!
パンどろぼうとなぞのフランスパン
書店でこの絵本のシリーズを見かけて以来、 実は帯も気に入っていたので、 楽天で注文してもついているといいな! そう願って、何度も祈っていました。 届いたダンボール箱を開けて、、、 やったぁ万歳!神様ありがとう!! 大好きな絵本は隅々まで宝物。 開くたび愛おしさが増し加わります。
アンの青春
松本侑子さんの全文訳・赤毛のアンがおもしろくて、ホワイトデーのプレゼントに「アンの青春」「アンの愛情」を夫に買ってもらいました。 届くまでの間「赤毛のアン」を再読しましたが、やはり何度読んでも味わい深く、ますますモンゴメリの描くプリンス・エドワード島の豊かな自然、キリスト教の世界観に親しみが増します。 そんなわけで「アンの青春」「アンの愛情」も、それぞれ2回ずつ読みました。 感動したのはアンの成長ぶり! こんなに大人になったなんて……さらに登場人物が増えて、アンの魅力も様々な角度から引き出され、着々と「アンの愛情」への準備になっている気がします。 少女のアンがミス・ラベンダーと出会い、彼女のほろ苦い恋愛から多くを学び、そして40代の男女に生まれるロマンスの手助けもする……ハッピー・エンドで気持ちいい読後感でした。 それにしても今から100年近く前の物語なのに、女性が社会で自力して活躍する姿を(それを良しと思わない古風な女性たちも含めて)見事に描いていて、共感する場面が多数。 周囲の反応がどうあれ関係なく、相変わらず夢と野心を抱き続けるアン。その輝きがギルバートに素晴らしい影響をもたらしていて……「神様はお互いを助けるために男女を作られたのです」ミス・ラベンダーの言葉が、改めて重みを持ちました。 これ以上ないくらい、素敵なホワイトデーのプレゼントになり感謝。何度見ても飽きない美しい装丁も大好きです。