短編が何となく絡み合って一つの物語をかたちづくるちょっと不思議な感じの物語です。祇園・宵山の夜の独特なムードが物語の重要な要素として話が進んでゆきますが、その雰囲気がイマイチ感覚としてわからない私には最初なかなか入り込めない話でしたが、作者の巧みな筆で退屈することなく楽しく読み切りました。一度、京都・祇園祭に行ってみたくなる本です。
前作『ジョーカーゲーム』にて本作の背景・前提条件がすべて説明されているので、まずそちらからスタートしないと楽しめません。第二次大戦直前~戦中という”なにがあってもおかしくない”時代背景の中、フィクションとノンフィクションとの境界線をいくような独特の世界感は一回ハマるとやみつきになります。
前作『アウトバーン』からの登場人物が再度活躍する第2弾です。本作のみでも完結した作品として楽しめますが、それぞれの人物の背景や全体を通した大きな流れを理解しシリーズとして楽しむならばやはり前作からスタートした方がより楽しめると思います。第2作を読了した時点でうっすらと主人公のおおきな目的が見えてきてさらに続編が楽しみになってきました。
雨が降り続く中、2組の兄弟・兄妹が絡み合いながら巻き込まれてゆく殺人事件。人の心の闇の部分による猟奇的な、しかし割とありがちな事件を発端として、それぞれが抱えている事情とちょっとした思い違いにより思わぬ方向に話が展開していきます。読み始めたら止まらない小説です。
このぞわぞわ感!これぞ道尾秀介の真骨頂です。怖いものから目が離せなくなるような感覚で次々と読み進んでしまいました。ある意味猟奇的でもある6編の短編集ですが、不思議と読後感は不快ではなく。なんらかの前向きさが見出せるような気もします。読み手の精神状態により受け止め方が様々に変わる短編集だと思います。お試しあれ。
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宵山万華鏡
短編が何となく絡み合って一つの物語をかたちづくるちょっと不思議な感じの物語です。祇園・宵山の夜の独特なムードが物語の重要な要素として話が進んでゆきますが、その雰囲気がイマイチ感覚としてわからない私には最初なかなか入り込めない話でしたが、作者の巧みな筆で退屈することなく楽しく読み切りました。一度、京都・祇園祭に行ってみたくなる本です。
ダブル・ジョーカー
前作『ジョーカーゲーム』にて本作の背景・前提条件がすべて説明されているので、まずそちらからスタートしないと楽しめません。第二次大戦直前~戦中という”なにがあってもおかしくない”時代背景の中、フィクションとノンフィクションとの境界線をいくような独特の世界感は一回ハマるとやみつきになります。
アウトクラッシュ
前作『アウトバーン』からの登場人物が再度活躍する第2弾です。本作のみでも完結した作品として楽しめますが、それぞれの人物の背景や全体を通した大きな流れを理解しシリーズとして楽しむならばやはり前作からスタートした方がより楽しめると思います。第2作を読了した時点でうっすらと主人公のおおきな目的が見えてきてさらに続編が楽しみになってきました。
龍神の雨
雨が降り続く中、2組の兄弟・兄妹が絡み合いながら巻き込まれてゆく殺人事件。人の心の闇の部分による猟奇的な、しかし割とありがちな事件を発端として、それぞれが抱えている事情とちょっとした思い違いにより思わぬ方向に話が展開していきます。読み始めたら止まらない小説です。
鬼の跫音
このぞわぞわ感!これぞ道尾秀介の真骨頂です。怖いものから目が離せなくなるような感覚で次々と読み進んでしまいました。ある意味猟奇的でもある6編の短編集ですが、不思議と読後感は不快ではなく。なんらかの前向きさが見出せるような気もします。読み手の精神状態により受け止め方が様々に変わる短編集だと思います。お試しあれ。