俳優・鈴木亮平……というより、世界遺産検定一級保持者・鈴木亮平の本 ちょっと飾った感じもするけれど、リアルな描写の美文は流石。世界にはこんな不思議な場所があるのかと、感動することしばし。しかし”行った気になる”と言うより、”鈴木氏が行った”前提で読みかけて、数ページごとに我に返り笑ってしまう、そんな本です。なので読むのに時間がかかります(笑) 最後には鈴木氏が”真面目に”登場した世界遺産を紹介・説明したコーナーもあり。ここではまた違う視点から冷静に世界遺産を紹介していて、一部はコロナ云々関係なく行けない・行きにくい理由も説明。本文よりかなり短文ながら、ここも別の意味で非常に面白い”世界遺産紹介”でした
作家アリス、あるいは火村シリーズの作品……ですが、探偵役火村の活躍は後編から。話の大部分で活躍するのは、ワトソン役の推理作家有栖川有栖(通称・アリス)です 毎度探偵役である犯罪社会学者・火村の相棒として活躍(?)し、ある短編でその迷推理を知り合いの刑事たちにネタにされていながらも、また別の短編では単独で謎を解いてしまったこともあるアリス。今回も謎解きにこそ至らなかったものの(その場合火村の出番がなくなるので当然ですが)、”探偵”火村と同等かそれ以上の活躍します。その後二人が至った真相は有栖川作品らしい切なさを感じさせるものですが、直ぐにキャラクターにとって嬉しい報告が……アリス大活躍の本作は、正にファン必読。また本作では被害者が”鍵の掛かった男”として登場しますが、アリスにとって鍵が掛かっているのは火村も同様。近いのに遠い、そんな二人の関係も健在 因みに同作品の著者である有栖川先生はペンネームだそうですが、同姓同名を与えられた作中のアリスは本名。終盤の慶事へのアリスのコメントが、大活躍だった彼の苦労を一番感じさせるものかもしれません(笑)
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行った気になる世界遺産
俳優・鈴木亮平……というより、世界遺産検定一級保持者・鈴木亮平の本 ちょっと飾った感じもするけれど、リアルな描写の美文は流石。世界にはこんな不思議な場所があるのかと、感動することしばし。しかし”行った気になる”と言うより、”鈴木氏が行った”前提で読みかけて、数ページごとに我に返り笑ってしまう、そんな本です。なので読むのに時間がかかります(笑) 最後には鈴木氏が”真面目に”登場した世界遺産を紹介・説明したコーナーもあり。ここではまた違う視点から冷静に世界遺産を紹介していて、一部はコロナ云々関係なく行けない・行きにくい理由も説明。本文よりかなり短文ながら、ここも別の意味で非常に面白い”世界遺産紹介”でした
鍵の掛かった男
作家アリス、あるいは火村シリーズの作品……ですが、探偵役火村の活躍は後編から。話の大部分で活躍するのは、ワトソン役の推理作家有栖川有栖(通称・アリス)です 毎度探偵役である犯罪社会学者・火村の相棒として活躍(?)し、ある短編でその迷推理を知り合いの刑事たちにネタにされていながらも、また別の短編では単独で謎を解いてしまったこともあるアリス。今回も謎解きにこそ至らなかったものの(その場合火村の出番がなくなるので当然ですが)、”探偵”火村と同等かそれ以上の活躍します。その後二人が至った真相は有栖川作品らしい切なさを感じさせるものですが、直ぐにキャラクターにとって嬉しい報告が……アリス大活躍の本作は、正にファン必読。また本作では被害者が”鍵の掛かった男”として登場しますが、アリスにとって鍵が掛かっているのは火村も同様。近いのに遠い、そんな二人の関係も健在 因みに同作品の著者である有栖川先生はペンネームだそうですが、同姓同名を与えられた作中のアリスは本名。終盤の慶事へのアリスのコメントが、大活躍だった彼の苦労を一番感じさせるものかもしれません(笑)