青春ど真ん中の小説です。それはよくある、と、言えるかもしれないけれど、よくあるような小説、という意味ではなくて。どこの地味な高校でも繰り広げられていそうな、普通の高校生(公立の進学校のちょっと優等生たち)の普通の日常の、普通の恋愛とか。特別なことなんか、ない、地味だ、普通だ、退屈だ、と、きっと思っているだろう大部分の、普通の高校生にも、だってそこには一応、青春と呼ばれるものがあって、だからどこにでもある。痛い恋も別れも、もどかしさもやるせなさも混乱も。 そういう意味で、よくある、小説だ、と思う。けれどそのよくある日常を、わざとらしくなくきらきらと書いた小説は、意外と、少ない。 舞台はコンビニもまともにないような雪国の田舎の進学校で、だから卒業は、進学は、都会に生まれ育った高校生よりもよほど強いだろうと思う。 東京へのあこがれ、なにもない地元への焦燥、将来の自分の想像、脱出しなければ、と強く思うこと。 だけど想いだけでは受験なんて受からなくって、そんなことは分かっていて、実力差なんて歴然としていて、自分の限界も、実は、見えている。 それでも好きな人がいたりして、その人とずっと、一緒にいたいとか思っちゃったりして、だけど、その人は、自分ではないから。自分と同じ人間ではないから。 思っているだけでは、かなうわけでもなくてだからと言って、その思いを、押しつけることの残酷さもわかっている。 だったら、諦めればいいのか、二人で少しずつ諦めれば一緒にいる未来がとれるのかもしれない、と、そんなことを考えはしても。 諦められないことも知っている。どうしても。相手よりも自分の道を選ぶだろう、という自分も。 確かにそんな日々が、そう、確かにあった。 思い出すだけでもひりひりと痛い、そんな、青春小説。
エリンが成長し、そして王国の運命にいやが王にも巻き込まれて行きます。 決して軽い内容ではないのですが、それでも読みやすいので、やっぱり児童文学ではないにしても子供の視線は意識しているのだろうなぁと思います。というか、基本的には子供が多く読んでいるのだろうなとは思います。 今回の文庫化で、大人にも広く知れ渡っていけばいいなぁと思います。
良くも悪くも、今までの森見氏らしくない文体で、よく見れば帯に、「森見ワールド第二章!」の文字。 確かに第二章的でございました。 舞台はやはり京都で、京都への深い愛は変わりなく伝わってきました。本当に京都。いわゆる漆黒の京都。京都にはこういう一面が確かにあるのではないか、と、ついつい思ってしまったりいたします。 近作は大人な雰囲気すら漂います。 秋の夜長に良いんじゃないですかね?
「レヴォリューションno.3」の続編、ザ・ゾンビーズシリーズの第2弾です。 前作をあまり覚えていないのであれなんですが、まぁエンターテイメント系の軽めの読み物だろうと思い、それはもうその通りでした。最近重めの小説をたびたび読んでいたので少し物足りなさがなくもなかったのですが、エンターテイメントだと割り切って読めば問題なし。登場人物はおそらく引き継がれているはずですが覚えていなく、ただ、スンシンという読書家哲学家の少年だけはうっすらと記憶にありました。そしてこの少年がなんだかいいんですよね。本作はこの少年が中心の物語でもあります。
さて、栗きんとん事件も後半です。それにしてもさほど厚くはないのに上下巻に別れているこの作品は、なるべく続けざまに読みたいと(上巻を書店で見た段階で)思い、下巻が出るのをまって買ったので、続けざまに読めてよかったです。 前半はなぜか、このシリーズに場違いなほどそれぞれの普通の(小市民らしい!)恋愛に従事するような内容で、「おや~?それでどうなるのー?」という感じでぼんやり読み進みましたが、後半、事件は急転していきます。 次の本でおそらくシリーズ簡潔ですね。冬はどうなるのでしょう。 小鳩君は。小山内さんは。 楽しみです。
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檸檬のころ
青春ど真ん中の小説です。それはよくある、と、言えるかもしれないけれど、よくあるような小説、という意味ではなくて。どこの地味な高校でも繰り広げられていそうな、普通の高校生(公立の進学校のちょっと優等生たち)の普通の日常の、普通の恋愛とか。特別なことなんか、ない、地味だ、普通だ、退屈だ、と、きっと思っているだろう大部分の、普通の高校生にも、だってそこには一応、青春と呼ばれるものがあって、だからどこにでもある。痛い恋も別れも、もどかしさもやるせなさも混乱も。 そういう意味で、よくある、小説だ、と思う。けれどそのよくある日常を、わざとらしくなくきらきらと書いた小説は、意外と、少ない。 舞台はコンビニもまともにないような雪国の田舎の進学校で、だから卒業は、進学は、都会に生まれ育った高校生よりもよほど強いだろうと思う。 東京へのあこがれ、なにもない地元への焦燥、将来の自分の想像、脱出しなければ、と強く思うこと。 だけど想いだけでは受験なんて受からなくって、そんなことは分かっていて、実力差なんて歴然としていて、自分の限界も、実は、見えている。 それでも好きな人がいたりして、その人とずっと、一緒にいたいとか思っちゃったりして、だけど、その人は、自分ではないから。自分と同じ人間ではないから。 思っているだけでは、かなうわけでもなくてだからと言って、その思いを、押しつけることの残酷さもわかっている。 だったら、諦めればいいのか、二人で少しずつ諦めれば一緒にいる未来がとれるのかもしれない、と、そんなことを考えはしても。 諦められないことも知っている。どうしても。相手よりも自分の道を選ぶだろう、という自分も。 確かにそんな日々が、そう、確かにあった。 思い出すだけでもひりひりと痛い、そんな、青春小説。
獣の奏者 2王獣編
エリンが成長し、そして王国の運命にいやが王にも巻き込まれて行きます。 決して軽い内容ではないのですが、それでも読みやすいので、やっぱり児童文学ではないにしても子供の視線は意識しているのだろうなぁと思います。というか、基本的には子供が多く読んでいるのだろうなとは思います。 今回の文庫化で、大人にも広く知れ渡っていけばいいなぁと思います。
きつねのはなし
良くも悪くも、今までの森見氏らしくない文体で、よく見れば帯に、「森見ワールド第二章!」の文字。 確かに第二章的でございました。 舞台はやはり京都で、京都への深い愛は変わりなく伝わってきました。本当に京都。いわゆる漆黒の京都。京都にはこういう一面が確かにあるのではないか、と、ついつい思ってしまったりいたします。 近作は大人な雰囲気すら漂います。 秋の夜長に良いんじゃないですかね?
フライ,ダディ,フライ
「レヴォリューションno.3」の続編、ザ・ゾンビーズシリーズの第2弾です。 前作をあまり覚えていないのであれなんですが、まぁエンターテイメント系の軽めの読み物だろうと思い、それはもうその通りでした。最近重めの小説をたびたび読んでいたので少し物足りなさがなくもなかったのですが、エンターテイメントだと割り切って読めば問題なし。登場人物はおそらく引き継がれているはずですが覚えていなく、ただ、スンシンという読書家哲学家の少年だけはうっすらと記憶にありました。そしてこの少年がなんだかいいんですよね。本作はこの少年が中心の物語でもあります。
秋期限定栗きんとん事件 下
さて、栗きんとん事件も後半です。それにしてもさほど厚くはないのに上下巻に別れているこの作品は、なるべく続けざまに読みたいと(上巻を書店で見た段階で)思い、下巻が出るのをまって買ったので、続けざまに読めてよかったです。 前半はなぜか、このシリーズに場違いなほどそれぞれの普通の(小市民らしい!)恋愛に従事するような内容で、「おや~?それでどうなるのー?」という感じでぼんやり読み進みましたが、後半、事件は急転していきます。 次の本でおそらくシリーズ簡潔ですね。冬はどうなるのでしょう。 小鳩君は。小山内さんは。 楽しみです。