迎賓館赤坂離宮の修復完成後紹介番組で、「花鳥の間」の無線七宝の原画を書いた作者として紹介され、展覧会があれば是非とも見たいと思っていた「渡辺省亭」が、今回展覧会が開催されるということで、楽しみにしていました。ところが、新型コロナウイルス感染対策後進国の日本では、感染拡大が収まらず、展覧会も美術館休館でボツ。ところが、小学館の出版紹介で公式ガイドブックの発刊の案内があり、すぐに検索して購入を決めました。日本画の伝統の画家と言うことですが、弟子がいないことからその技法が伝わっていないとのこと。ガイドブックであることから、そのような技法に焦点を当てた解説は展示作品の横等に掲示されるので、そのようなことがない点が非常に残念に思った次第です。
スペイン風邪の発症が米国との説を採用するなど、少し異論をはさむ余地はありますが、実に時機を得た見た書籍と言えると思います。新型コロナウイルス感染症との向き合いのヒントも与えてくれます。とくに、スペイン風邪流行時の対応と現在の日本政府の新型コロナウイルス感染への対応の類似性に驚かされますとともに、日本政府は進化から取り残されていると思った次第です。
上方落語復興の四天王の一人桂米朝師匠について、他の本にも書かれている米朝落語の奥深さが垣間見えるエピソードも見られます。そのようなエピソードはほんの一握りの量で、戦後の日本の社会情勢、終戦直後の日本人の生活、今に続く戦前からの文化、今は途絶えた生活習慣や文化などが縦糸横糸として織り込まれた、著者の小佐田氏とともに米朝落語内願する文化論を堪能できます。
日本の有数の浮世絵コレクション、「原安三郎コレクション」から小原古邨の紹介本。本によれば、古邨の作品は海外向けに作られたので、日本国内ではほとんど忘れられていた浮世絵師のようです。「原安三郎」の優れたコレクションから、その古邨の動物の動き、生態の一瞬をとらえた作品を選び、明治時代と同じく古邨に光を当てようとした本です。素人には、浮世絵の技法や発色の解説もあれば、古邨の特徴が頭に刷り込まれると思いますが。それにしても古邨の観察眼の凄みを感じる作品ばかりです。
ブリューゲルと言えば、森先生だよと言われて、さらに1988年の本を紹介されました。森先生の著書で手軽に入手できるものをと探したら、ありました。この本が。
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渡辺省亭ー欧米を魅了した花鳥画ー
迎賓館赤坂離宮の修復完成後紹介番組で、「花鳥の間」の無線七宝の原画を書いた作者として紹介され、展覧会があれば是非とも見たいと思っていた「渡辺省亭」が、今回展覧会が開催されるということで、楽しみにしていました。ところが、新型コロナウイルス感染対策後進国の日本では、感染拡大が収まらず、展覧会も美術館休館でボツ。ところが、小学館の出版紹介で公式ガイドブックの発刊の案内があり、すぐに検索して購入を決めました。日本画の伝統の画家と言うことですが、弟子がいないことからその技法が伝わっていないとのこと。ガイドブックであることから、そのような技法に焦点を当てた解説は展示作品の横等に掲示されるので、そのようなことがない点が非常に残念に思った次第です。
ビジュアル パンデミック・マップ 伝染病の起源・拡大・根絶の歴史
スペイン風邪の発症が米国との説を採用するなど、少し異論をはさむ余地はありますが、実に時機を得た見た書籍と言えると思います。新型コロナウイルス感染症との向き合いのヒントも与えてくれます。とくに、スペイン風邪流行時の対応と現在の日本政府の新型コロナウイルス感染への対応の類似性に驚かされますとともに、日本政府は進化から取り残されていると思った次第です。
米朝らくごの舞台裏
上方落語復興の四天王の一人桂米朝師匠について、他の本にも書かれている米朝落語の奥深さが垣間見えるエピソードも見られます。そのようなエピソードはほんの一握りの量で、戦後の日本の社会情勢、終戦直後の日本人の生活、今に続く戦前からの文化、今は途絶えた生活習慣や文化などが縦糸横糸として織り込まれた、著者の小佐田氏とともに米朝落語内願する文化論を堪能できます。
小原古邨の小宇宙
日本の有数の浮世絵コレクション、「原安三郎コレクション」から小原古邨の紹介本。本によれば、古邨の作品は海外向けに作られたので、日本国内ではほとんど忘れられていた浮世絵師のようです。「原安三郎」の優れたコレクションから、その古邨の動物の動き、生態の一瞬をとらえた作品を選び、明治時代と同じく古邨に光を当てようとした本です。素人には、浮世絵の技法や発色の解説もあれば、古邨の特徴が頭に刷り込まれると思いますが。それにしても古邨の観察眼の凄みを感じる作品ばかりです。
ブリューゲルの世界
ブリューゲルと言えば、森先生だよと言われて、さらに1988年の本を紹介されました。森先生の著書で手軽に入手できるものをと探したら、ありました。この本が。