非理系向けに全ページ数の1/3を割いて周波数やデジタル化(標本化・量子化)の教科書的説明があり、アナログ自動車電話からの歴史を間に挟んで5章(ページ数で1/6ほど)で"5G"なるものが解説されるのだが、肝心の「5Gで大容量・低遅延・多接続を実現する中身」が見えてこない。ひたすら関連用語を並べてその説明をしている感がある。 説明図も簡略化され過ぎ、同じく教科書的には疑問があったり理解困難な箇所が多数見受けられる。
子供が新型インフルエンザに罹り、2次感染の発生や濃厚接触者として数日間自宅軟禁された経験から興味を持って購入。 従来型インフルから鳥インフル・2009年9月現在の新型インフルに対する研究・対策の知見まで盛り込んで、インフルエンザウイルスの感染・治療について良い教科書となるよう書かれている。 惜しいことに防疫についてはワクチン・治療薬に関する記述が中心で、マスク・消毒・隔離など一般社会で感染防止対策として現場が大騒ぎしている事項(の有効性評価)に触れられていない。この記述まで踏み込めば一般人・医療関係者共にバイブル的存在になると思うのだが・・・ ともあれ、国家的な公衆衛生対策のぬかりなど、インフルエンザウイルス専門研究者の指摘には慄然とされられる。 ・日本での学童のインフルワクチン接種任意化は結果的に高齢者のインフル死亡数を増加させているのではないか ・一部アジア地域で行われた安易な治療薬使用が耐性ウイルスの蔓延を促し、治療薬を無力化させた(家畜飼料への抗生物質添加の轍を踏んでいる) ・新型インフルに60歳以上が免疫を持つとの報道は誤りではないか ・新型(豚)インフルに対策がかかりきりで鳥インフルへの対応が止まっている 変化の早いインフルエンザウイルスに対応し、毎年でも2版・3版と改版され出版が続くことを望みたい。
国内の抗体・免疫研究について(一部自伝を交えて)群像伝記物という仕立て方。抗体・免疫機構について「Bリンパ球」「インターロイキン」といったキーワードを理解しているレベルの方が、近年急激に進展した「自然免疫」に関する動向を知るうえではよいかと。個人的にはもう少しテクニカルな記述や図版を期待していたので、いまひとつの読後感でした。
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5G 大容量・低遅延・多接続のしくみ
非理系向けに全ページ数の1/3を割いて周波数やデジタル化(標本化・量子化)の教科書的説明があり、アナログ自動車電話からの歴史を間に挟んで5章(ページ数で1/6ほど)で"5G"なるものが解説されるのだが、肝心の「5Gで大容量・低遅延・多接続を実現する中身」が見えてこない。ひたすら関連用語を並べてその説明をしている感がある。 説明図も簡略化され過ぎ、同じく教科書的には疑問があったり理解困難な箇所が多数見受けられる。
インフルエンザ パンデミック
子供が新型インフルエンザに罹り、2次感染の発生や濃厚接触者として数日間自宅軟禁された経験から興味を持って購入。 従来型インフルから鳥インフル・2009年9月現在の新型インフルに対する研究・対策の知見まで盛り込んで、インフルエンザウイルスの感染・治療について良い教科書となるよう書かれている。 惜しいことに防疫についてはワクチン・治療薬に関する記述が中心で、マスク・消毒・隔離など一般社会で感染防止対策として現場が大騒ぎしている事項(の有効性評価)に触れられていない。この記述まで踏み込めば一般人・医療関係者共にバイブル的存在になると思うのだが・・・ ともあれ、国家的な公衆衛生対策のぬかりなど、インフルエンザウイルス専門研究者の指摘には慄然とされられる。 ・日本での学童のインフルワクチン接種任意化は結果的に高齢者のインフル死亡数を増加させているのではないか ・一部アジア地域で行われた安易な治療薬使用が耐性ウイルスの蔓延を促し、治療薬を無力化させた(家畜飼料への抗生物質添加の轍を踏んでいる) ・新型インフルに60歳以上が免疫を持つとの報道は誤りではないか ・新型(豚)インフルに対策がかかりきりで鳥インフルへの対応が止まっている 変化の早いインフルエンザウイルスに対応し、毎年でも2版・3版と改版され出版が続くことを望みたい。
新・現代免疫物語 「抗体医薬」と「自然免疫」の驚異
国内の抗体・免疫研究について(一部自伝を交えて)群像伝記物という仕立て方。抗体・免疫機構について「Bリンパ球」「インターロイキン」といったキーワードを理解しているレベルの方が、近年急激に進展した「自然免疫」に関する動向を知るうえではよいかと。個人的にはもう少しテクニカルな記述や図版を期待していたので、いまひとつの読後感でした。