私のように「モネは印象派を代表する画家で」的な見方で満足する者には、それまでの価値観をボコボコに壊される、耳の痛い指摘が続きますが、反省させられるところが大きく、アートへの新たな接し方を身につける必要を感じました。 美術の専門家である、著者の末永幸歩さんが提言するのは、46頁の見出し通り、美術領域を超えて、「答えをつくる力」を養うことです。48頁から49頁へ展開されるように、変動、不確実、複雑、曖昧に支配される「ブーカワールド」の時代には、「正解を見つける力」は通用しないので、アートを通して自らが「答えをつくる力」を養う重要性を訴えています。
唐の時代を最も輝かせた太宗皇帝への、興味から購入しました。熟読すれば、太宗の言説について鑑賞できますし、拾い読みするだけでも、謙虚さや行動力などが大事だと学べます。夏川賀央氏の著書は初めてで、読みやすさとエッセンスの濃厚さを、両立させ得る技量を感じますが、「君主論」や「戦争論」は「生ぬるい価値観のままでいいのか」と畳み掛けるそうで、購入は気持ちが固まってからにします。
能に象徴される古典芸能が、上層武士から広まったのと対照的に、本書に納められた歳時、すなわち年中行事は、庶民層から広まったものです。ところがページを開くと、おおよそ平易に読める内容ではないと、痛感させられます。これらの年中行事と、現代に生きるわれわれとの距離が、救いようもなく開いてしまったのでしょうか。文庫ながら事典と称すべき体裁に仕上がったのは、民俗学の泰斗、小川直之氏の並々ならぬ情熱の賜物です。
ご自分に関係ある藩の江戸屋敷を、地図から見つけてはいかがでしょうか。例えば73ページ、私が住む宮崎県(日向)の藩が二か所あります。延岡藩内藤家は上の方、溜池の東側、今の特許庁の東隣、霞が関ビルあたりに、佐土原藩島津家は下の方、増上寺の南西、今のオーストラリア大使館のあたりに見つかります。 解説文は、読むのに時間がかかってしまうので、まずは地図を見て楽しみ、興味を持てる文に少しずつ当たっていけば、一生付き合い得る本になるでしょう。
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「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考
私のように「モネは印象派を代表する画家で」的な見方で満足する者には、それまでの価値観をボコボコに壊される、耳の痛い指摘が続きますが、反省させられるところが大きく、アートへの新たな接し方を身につける必要を感じました。 美術の専門家である、著者の末永幸歩さんが提言するのは、46頁の見出し通り、美術領域を超えて、「答えをつくる力」を養うことです。48頁から49頁へ展開されるように、変動、不確実、複雑、曖昧に支配される「ブーカワールド」の時代には、「正解を見つける力」は通用しないので、アートを通して自らが「答えをつくる力」を養う重要性を訴えています。
超約版 貞観政要
唐の時代を最も輝かせた太宗皇帝への、興味から購入しました。熟読すれば、太宗の言説について鑑賞できますし、拾い読みするだけでも、謙虚さや行動力などが大事だと学べます。夏川賀央氏の著書は初めてで、読みやすさとエッセンスの濃厚さを、両立させ得る技量を感じますが、「君主論」や「戦争論」は「生ぬるい価値観のままでいいのか」と畳み掛けるそうで、購入は気持ちが固まってからにします。
日本の歳時伝承
能に象徴される古典芸能が、上層武士から広まったのと対照的に、本書に納められた歳時、すなわち年中行事は、庶民層から広まったものです。ところがページを開くと、おおよそ平易に読める内容ではないと、痛感させられます。これらの年中行事と、現代に生きるわれわれとの距離が、救いようもなく開いてしまったのでしょうか。文庫ながら事典と称すべき体裁に仕上がったのは、民俗学の泰斗、小川直之氏の並々ならぬ情熱の賜物です。
重ね地図で読み解く大名屋敷の謎
ご自分に関係ある藩の江戸屋敷を、地図から見つけてはいかがでしょうか。例えば73ページ、私が住む宮崎県(日向)の藩が二か所あります。延岡藩内藤家は上の方、溜池の東側、今の特許庁の東隣、霞が関ビルあたりに、佐土原藩島津家は下の方、増上寺の南西、今のオーストラリア大使館のあたりに見つかります。 解説文は、読むのに時間がかかってしまうので、まずは地図を見て楽しみ、興味を持てる文に少しずつ当たっていけば、一生付き合い得る本になるでしょう。