幼・小・中・高・大学一貫校として開校するはずだった森本学園が最初の山場。矢幡元総理の妻が、まさかの黒幕だったとは。下敷きになっている現実世界の出来事も事実は小説より奇なりだが、本作品はなかなか事実も小説も奇なり、である。テグシガルパでの実戦経験が結衣を大きく成長させ、架禱斗を追い詰めるまでに実力は伯仲。メタンガスによる敵艦隊壊滅や、横須賀基地から飛来した核ミサイルの無力化、高度1万mからパラシュートなしの滑空など、最終巻ならではのサービス場面が続く。結衣の武蔵小杉高校での卒業式で大団円に涙しそうになった。,子は親の遺伝子を引き継ぐけれど、人格は別なので、 親が犯罪者でなくても、子が犯罪者になることもあれば、 親が犯罪者でも、子(結衣たち)まで犯罪者になるとは限らないし、 親子か否かを問わず、マインドコントロールもあれば、反面教師もある。 生まれたらこっちのものなので、自分の幸福を追求して、 人にも幸福を分けてあげればよいだけのこと。 一部の大人(「探偵の探偵」など)は、綺麗ごとを口にするけれど、 例えば、フィギュアスケートでは、10代の選手が金メダルを取ったり、 海外では、中高生がデモを主催するなど、表現の自由を享受している。 法律は解釈と適用次第で、弱者を救うか救わないかに分かれる(司法)。 今時、独裁は時代遅れだ(自滅)けれど、国民の信念の程度如何。 今日のウクライナ情勢でも、核弾頭を撃墜できればいいんだけど。,圧倒的スペクタクル。いつかの帯に「映像化オファー殺到」とあったが、ハリウッドじゃないと再現不可能だろう。生半可なアクションではないのだ。 何度となく絶体絶命の窮地に陥り、一体どうするのだろうと思わせて、こちらの想像の遥か上をいく回避をみせる。こんな小説を他に知らない。 とうとう優莉結衣のシリーズも今巻で最後か、と寂しさを抱えながら読んだが、予告を見つけて心から安堵した。 まだまだ優莉結衣の活躍を見せてもらいたいのだ。 いつまでも。,最終回ですか?すぐに読み始めたいと思っています。
レビュー(45件)
幼・小・中・高・大学一貫校として開校するはずだった森本学園が最初の山場。矢幡元総理の妻が、まさかの黒幕だったとは。下敷きになっている現実世界の出来事も事実は小説より奇なりだが、本作品はなかなか事実も小説も奇なり、である。テグシガルパでの実戦経験が結衣を大きく成長させ、架禱斗を追い詰めるまでに実力は伯仲。メタンガスによる敵艦隊壊滅や、横須賀基地から飛来した核ミサイルの無力化、高度1万mからパラシュートなしの滑空など、最終巻ならではのサービス場面が続く。結衣の武蔵小杉高校での卒業式で大団円に涙しそうになった。
ついに「千里眼」まで登場して痛快。
子は親の遺伝子を引き継ぐけれど、人格は別なので、 親が犯罪者でなくても、子が犯罪者になることもあれば、 親が犯罪者でも、子(結衣たち)まで犯罪者になるとは限らないし、 親子か否かを問わず、マインドコントロールもあれば、反面教師もある。 生まれたらこっちのものなので、自分の幸福を追求して、 人にも幸福を分けてあげればよいだけのこと。 一部の大人(「探偵の探偵」など)は、綺麗ごとを口にするけれど、 例えば、フィギュアスケートでは、10代の選手が金メダルを取ったり、 海外では、中高生がデモを主催するなど、表現の自由を享受している。 法律は解釈と適用次第で、弱者を救うか救わないかに分かれる(司法)。 今時、独裁は時代遅れだ(自滅)けれど、国民の信念の程度如何。 今日のウクライナ情勢でも、核弾頭を撃墜できればいいんだけど。
こんな小説を他に知らない
圧倒的スペクタクル。いつかの帯に「映像化オファー殺到」とあったが、ハリウッドじゃないと再現不可能だろう。生半可なアクションではないのだ。 何度となく絶体絶命の窮地に陥り、一体どうするのだろうと思わせて、こちらの想像の遥か上をいく回避をみせる。こんな小説を他に知らない。 とうとう優莉結衣のシリーズも今巻で最後か、と寂しさを抱えながら読んだが、予告を見つけて心から安堵した。 まだまだ優莉結衣の活躍を見せてもらいたいのだ。 いつまでも。
最終回ですか?すぐに読み始めたいと思っています。