亀山郁夫先生の新訳『カラマーゾフの兄弟』(2)です。なかなか時間・空間性に戸惑いながら、噛みしめるように読んでいます。
ジョーク・小咄などを愛して止まなかった米原万里さんの本です。 読んで感じることは、非凡な才能であり、『第三者的にモノを見る力』が素地あって書き上げられた知的な本だと思いました。なかなかすぐは応用できないけれど、言い方を変えるだけでこんなに違う話(悲劇・喜劇)になるのかと、感心させられました。硬くなった頭をやわらかくしてくれる教養本の一種ですね。
ロシア語同時通訳者の米原万里さんのエッセイです。処女作のこの本はなかなか本屋で見つけられず、古本屋を何軒も梯子したがとうとう見つからず、半分諦めていたら、楽天ブックスにありました!米原万里さんのエッセイなどはかなり持っているので、ワクワクしながら読みました。同時通訳者の苦労や気構え、いかにその場を切り抜けるかという、翻訳家とは違いを強調されていました。米原万里さんはちょうどソ連・ゴルバチョフ書記長~崩壊後のロシア・エリツィン大統領を相手につぶさに体験してきた方でした。 ロシア語学習者の憧れの人物で常に同時通訳される米原さんの分かりやすい言葉にこう訳すのか!と励まされた経験を持つ者としては、この本はかなり面白く、勇気付けられました。また日本人においても、要領を得ない原発者が多いことも面白く紹介しているが、きっと『厄介なお客さん』だったんだろうなぁと感じました。通訳者はやはり自国の日本語がしっかりしていないといけない。外国語学習には日本語・英語その他にもう1つ外国語を身に付けていくことが大事だと、この後に出版される本にも度々出てくるフレーズでありかなり重い言葉。 語彙を豊かにするだけではなく、その発言の裏にかくされた原発者の人生や経歴等々も加味することを忘れない米原さんだからこそ、色々同時通訳会議で重宝がられこれだけ沢山いる通訳者の中でひときわ目立ち、名を残す貴重な存在だったことを改めて感じました。それだけに早逝は残念です。
ロシア語同時通訳者であった米原万里さんのエッセイです。私は『嘘つきアーニャ~』『オリガ~』『旅行者の朝食』など、米原さんの作品が大好きで、何冊か持っています。米原さんの作品は絶対余裕のある時に読んで湧き上がる笑いに浸ってください(笑)。間違っても、電車の中で読もうなんて思ってしまうと大変なことになります~。でも、米原さんが語って聞かせてくれるようで、何度読み返しても飽きないです。人間観察力の優れた方だったんだなぁと改めて思います。私自身は米原さんの『師匠』徳永氏は一時期NHKのロシア語会話という番組(随分昔ですが・・・)で拝見(聴?)したことあり、懐かしく思ったり、名前のイメージと異なる快活な印象が焼き付いているだけに、解説も楽しく読ませていただきました。
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カラマーゾフの兄弟(2)
亀山郁夫先生の新訳『カラマーゾフの兄弟』(2)です。なかなか時間・空間性に戸惑いながら、噛みしめるように読んでいます。
必笑小咄のテクニック
ジョーク・小咄などを愛して止まなかった米原万里さんの本です。 読んで感じることは、非凡な才能であり、『第三者的にモノを見る力』が素地あって書き上げられた知的な本だと思いました。なかなかすぐは応用できないけれど、言い方を変えるだけでこんなに違う話(悲劇・喜劇)になるのかと、感心させられました。硬くなった頭をやわらかくしてくれる教養本の一種ですね。
不実な美女か貞淑な醜女か
ロシア語同時通訳者の米原万里さんのエッセイです。処女作のこの本はなかなか本屋で見つけられず、古本屋を何軒も梯子したがとうとう見つからず、半分諦めていたら、楽天ブックスにありました!米原万里さんのエッセイなどはかなり持っているので、ワクワクしながら読みました。同時通訳者の苦労や気構え、いかにその場を切り抜けるかという、翻訳家とは違いを強調されていました。米原万里さんはちょうどソ連・ゴルバチョフ書記長~崩壊後のロシア・エリツィン大統領を相手につぶさに体験してきた方でした。 ロシア語学習者の憧れの人物で常に同時通訳される米原さんの分かりやすい言葉にこう訳すのか!と励まされた経験を持つ者としては、この本はかなり面白く、勇気付けられました。また日本人においても、要領を得ない原発者が多いことも面白く紹介しているが、きっと『厄介なお客さん』だったんだろうなぁと感じました。通訳者はやはり自国の日本語がしっかりしていないといけない。外国語学習には日本語・英語その他にもう1つ外国語を身に付けていくことが大事だと、この後に出版される本にも度々出てくるフレーズでありかなり重い言葉。 語彙を豊かにするだけではなく、その発言の裏にかくされた原発者の人生や経歴等々も加味することを忘れない米原さんだからこそ、色々同時通訳会議で重宝がられこれだけ沢山いる通訳者の中でひときわ目立ち、名を残す貴重な存在だったことを改めて感じました。それだけに早逝は残念です。
魔女の1ダース
ロシア語同時通訳者であった米原万里さんのエッセイです。私は『嘘つきアーニャ~』『オリガ~』『旅行者の朝食』など、米原さんの作品が大好きで、何冊か持っています。米原さんの作品は絶対余裕のある時に読んで湧き上がる笑いに浸ってください(笑)。間違っても、電車の中で読もうなんて思ってしまうと大変なことになります~。でも、米原さんが語って聞かせてくれるようで、何度読み返しても飽きないです。人間観察力の優れた方だったんだなぁと改めて思います。私自身は米原さんの『師匠』徳永氏は一時期NHKのロシア語会話という番組(随分昔ですが・・・)で拝見(聴?)したことあり、懐かしく思ったり、名前のイメージと異なる快活な印象が焼き付いているだけに、解説も楽しく読ませていただきました。