20年前のSF小説。でも最近アニメ化されたのをYouTubeで見たので、頭の中で補完されて古さを感じませんでした。多重構造建築の地下深くにある地球防衛機構フェアリィ基地所属の特殊戦第五飛行戦隊〈特殊戦〉。エヴァのネルフ本部を想像すればわかりやすい。基地を牛耳る中枢コンピューターは、さながら人工知能カスパー、メルキオール、バルタザール。人間が人工知能に管理される設定はポピュラーなんですかね。この小説が先です。 物語ラスト、戦闘機の戦術コンピューター雪風は、雪風に執着するあまり判断を誤ったパイロットを捨て、任務を果たしひとり基地に帰還します。人間など必要ないというように。目的のためにはクールで非情な雪風に痺れます(´∀`*) コクピットの描写が専門用語が多くて想像力が追いつきません。アニメを見ておくと、フェアリィ基地や地球を侵略する異星体ジャムのデザインが想像できますね。絵で重力を表現するのは難しいことだけど、このアニメは戦闘機の推進力がよく描けていて驚きました。特に、給油に寄った日本海軍の空母からロケットのように飛び立つシーンは痺れます。小説には無かったんですねー。 高潔な野生動物のような雪風がそのまま未来の人工知能だと思うのは安易です。が、物語としては成功しています。文学では人は機械にも心を求め理解したいものなんですね。
クライマックスは戦略コンピューター雪風が人間パイロットを信用して自機をロックオンするシーンです。自爆をフェイクして危機回避するんです。パイロットと戦闘機雪風の信頼関係が無ければできない芸当、SFはアイデアが一番重要だから骨太の作品と言えます。 日本のハードSFの金字塔と書いてありました。ハードル上げまくりでいささか不憫ですが面白いです。日本人の琴線に触れる面白さがあります。オタクに好かれるってことです。ハヤカワSFが好きで、ヒューゴー賞ネビュラー賞から選んで読んでいたので、古い作品なのに日本人作家を知りませんでした。もったいないことをしました。若いころ読んでも面白いと思うかな。今はもうわかりません。 自分より大切に思う存在には命を預けられる。それが異星体ジャムには理解できない。機械と人間の絆が「グッドラック」と言わせるのでした。 SF雑誌の連載なので途中もたつく箇所もあります。でも雪風がかっこいいから、まいーか。
1巻は電書で読みました。カバー裏なども見たくて2巻は本で購入。場所に困るので漫画本は買いたくないけど(特にBLは・・・)、これはBLの粋を超えていてサブカル好きで変人な男性ぐらいなら興味深く読んでもらえる作品なのが購入した理由です。(褒めてマス。) 変態性欲の主人公・矢代の性癖のおかげでマゾヒズムがわかりやすく、自己評価が低く、幸福を拒絶し、親密な関係や愛され大切にされることを嫌う、痛々しいでも魅力的なキャラクターが成り立ってます。「プライドの在り処が足の裏」という表現がぴったり(笑) 本当は苦手だけど、過激な描写もこの内容なら耐えて読みますー(´;ω;`)
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戦闘妖精・雪風〈改〉
20年前のSF小説。でも最近アニメ化されたのをYouTubeで見たので、頭の中で補完されて古さを感じませんでした。多重構造建築の地下深くにある地球防衛機構フェアリィ基地所属の特殊戦第五飛行戦隊〈特殊戦〉。エヴァのネルフ本部を想像すればわかりやすい。基地を牛耳る中枢コンピューターは、さながら人工知能カスパー、メルキオール、バルタザール。人間が人工知能に管理される設定はポピュラーなんですかね。この小説が先です。 物語ラスト、戦闘機の戦術コンピューター雪風は、雪風に執着するあまり判断を誤ったパイロットを捨て、任務を果たしひとり基地に帰還します。人間など必要ないというように。目的のためにはクールで非情な雪風に痺れます(´∀`*) コクピットの描写が専門用語が多くて想像力が追いつきません。アニメを見ておくと、フェアリィ基地や地球を侵略する異星体ジャムのデザインが想像できますね。絵で重力を表現するのは難しいことだけど、このアニメは戦闘機の推進力がよく描けていて驚きました。特に、給油に寄った日本海軍の空母からロケットのように飛び立つシーンは痺れます。小説には無かったんですねー。 高潔な野生動物のような雪風がそのまま未来の人工知能だと思うのは安易です。が、物語としては成功しています。文学では人は機械にも心を求め理解したいものなんですね。
グッドラック
クライマックスは戦略コンピューター雪風が人間パイロットを信用して自機をロックオンするシーンです。自爆をフェイクして危機回避するんです。パイロットと戦闘機雪風の信頼関係が無ければできない芸当、SFはアイデアが一番重要だから骨太の作品と言えます。 日本のハードSFの金字塔と書いてありました。ハードル上げまくりでいささか不憫ですが面白いです。日本人の琴線に触れる面白さがあります。オタクに好かれるってことです。ハヤカワSFが好きで、ヒューゴー賞ネビュラー賞から選んで読んでいたので、古い作品なのに日本人作家を知りませんでした。もったいないことをしました。若いころ読んでも面白いと思うかな。今はもうわかりません。 自分より大切に思う存在には命を預けられる。それが異星体ジャムには理解できない。機械と人間の絆が「グッドラック」と言わせるのでした。 SF雑誌の連載なので途中もたつく箇所もあります。でも雪風がかっこいいから、まいーか。
囀る鳥は羽ばたかない(2)
1巻は電書で読みました。カバー裏なども見たくて2巻は本で購入。場所に困るので漫画本は買いたくないけど(特にBLは・・・)、これはBLの粋を超えていてサブカル好きで変人な男性ぐらいなら興味深く読んでもらえる作品なのが購入した理由です。(褒めてマス。) 変態性欲の主人公・矢代の性癖のおかげでマゾヒズムがわかりやすく、自己評価が低く、幸福を拒絶し、親密な関係や愛され大切にされることを嫌う、痛々しいでも魅力的なキャラクターが成り立ってます。「プライドの在り処が足の裏」という表現がぴったり(笑) 本当は苦手だけど、過激な描写もこの内容なら耐えて読みますー(´;ω;`)